実績一覧
- 2024.09.09
当講座の米田医師(博士課程)らは熱中症における脳障害について文献レビューを行い、熱侵襲に対する脳の部位別脆弱性、熱中症における脳血液関門と脳脊髄液脳機能、予後予測のためのバイオマーカーや画像検査及び遺伝子検査について報告しました。( Frontiers in Neuroscience, section Autonomic Neuroscience, in press)
- 2024.08.31
当講座の蛯原健 特任助教、松本寿健 特任助教らは、大阪大学医学系研究科 内分泌・代謝内科学 沖田朋憲 医員、福田士郎 助教、喜多俊文 招聘准教授、下村 伊一郎教授らとの共同研究で、膵臓β細胞の増殖を促進する、可溶性のT-カドヘリンは内皮細胞から分泌され、インスリンによって制御が行われていることを明らかにしました。(Biochem Biophys Res Commun. 2024 Jul 14;732:150403)
- 2024.08.30
当講座の蛯原健 特任助教、松本寿健 特任助教らの研究チームは、David G. Priest研究員、James B. Wing准教授助教(WPI-IFReCヒト単一細胞免疫学)らと、COVID-19、細菌性敗血症、およびBNT162b2 mRNAワクチン接種者の末梢血単核細胞(PBMC)を用いて、マスサイトメトリーによるタンパク質発現解析を行った。その結果、COVID-19患者およびワクチン接種者ではCD45RB低発現の記憶B細胞、細菌性敗血症患者ではCD45RB高発現の記憶B細胞が、免疫応答に関連していることを明らかにした。Nat Commun. 2024 Aug 9;15(1):6811.
- 2024.08.28
当講座の村津有紗、大西伸也、吉村旬平、松本寿健 特任助教、織田順 教授らは、IFReCヒト免疫学の奥崎大介准教授、小田紗矢香先生との共同研究で、細菌性敗血症はウイルス性(COVID-19)敗血症よりもTh1経路において劇的な病態変化を引き起こすことをmRNA-miRNAの統合解析で解明しました。(Virology Journal.2024)
- 2024.07.05
当講座の舘野丈太郎 助教らの研究グループは、英: Dr. Andreas K. Demetriades氏 (Edinburgh大学), 蘭: Prof. Wilco C. Peul氏 (Leiden大学)らとの国際共同研究において、頭部&脊髄外傷患者の分析から院内死亡に関連する12個の独立因子を特定しました。加えて、頸髄損傷と頭部外傷には死亡に対する負の交互作用があることを示し、重度の頭部外傷患者では頸髄損傷の存在が過小評価されている可能性があることを報告しました。
(J Neurotrauma 2024 Jul 3 doi: 10.1089/neu.2024.0168. Online ahead of print.)
- 2024.07.04
当講座の蛯原健 特任助教、清水健太郎 講師らは大阪大学医学系研究科 消化器内科学の熊崎秀祐 医員、疋田隼人 講師、竹原徹郎 教授らとの共同研究で、血中GDF15値が高い脂肪肝患者は、肝がんになりやすく、FIB-4 indexと組み合わせることで効率的に肝がんの発生リスクが高い患者を同定できることを明らかにしました。(Aliment Pharmacol Ther. 2024 Jun 3)
研究成果は2024年6月18日に大阪大学よりプレスリリースされました。- 2024.06.28
当講座の米田医師(博士課程)らは、熱傷患者の死亡時期は二峰性分布を示し、急性期を乗り越えた患者の40%が1ヶ月を過ぎてから死亡することを明らかにしました。Acute Med Surg. 2024;11:e970.
- 2024.06.26
当講座の松本寿健 特任助教らの研究チームは、ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野 賀津子主席研究員らと共同研究で、COVID-19患者の血清を用いて、外来治療で回復可能か入院加療が必要かを高精度で予測する15種類のバイオマーカーを明らかにしました。Sci Rep. 2024 Jun 3;14(1):12713.
- 2024.05.19
当講座の村津有紗 医員、松本寿健 特任助教らの研究チームは、Hozaifa Metwally助教、岸本忠三特任教授(WPI-IFReC免疫機能統御学)らと、STAT1に保存されたThr748がIFN非依存性リン酸化スイッチとなることでIFNシグナル伝達を制限し、LPS認識後の自然炎症反応を促進することを明らかにしました。Proc Natl Acad Sci U S A. 2024 Apr 23;121(17):e2402226121.
- 2024.04.17
松本寿健 特任助教らは、敗血症や重症外傷などの重症患者における網羅的生体分子情報をバイオインフォマティクス解析することで、新しい分子病態や創薬標的分子の発見が可能になったことを総説論文として報告しました。Acute Med Surg. 2024 Apr 8;11(1):e944.