実績一覧

実績一覧

実績一覧

2026.07.08

当講座の辰巳諒医師は、外科研修中に経験した、横隔膜損傷により胸腔内ガーゼパッキングが機能不全に陥った重症膿胸術後の凝固障害性胸腔内出血の症例を報告しました。緊急開胸、ガーゼパッキング施行後も循環動態不安定であり、試験開腹により横隔膜損傷を確認、修復後に根治的閉胸に至りました。本症例の経験により、非外傷性出血における胸腔内ガーゼパッキングの有用性、胸腔内ガーゼパッキングのピットフォールとして横隔膜損傷の重要性が示唆されました。(Surg Case Rep 2026; 12: 26-0173.)

2026.06.30

当講座の博士課程の横野良典医師は、HEM-Netの研究助成を受けた中尾俊一郎特任助教らと共に、日本におけるドクターカーに関する国際誌掲載論文を対象としたスコーピングレビューを実施し、既存研究の対象が心停止と外傷に集中するなど、研究領域に偏りがあることを明らかにしました。(JEM International  2 (2026) 100018)

2026.06.23

当講座の舘野助教らの研究グループは、外傷患者を臨床的特徴に基づいて分類する「外傷フェノタイプ」をTRISSモデルに統合した新たな死亡予測モデルを開発しました。外傷フェノタイプを加えることで、従来のTRISSと比較して予測性能の改善が認められました。また、同論文内で結果を可視化するオンラインプラットフォーム「Trauma-Vis」 を公開しました。(JMIR Med Inform. 2026;14:e90011. doi:10.2196/90011)

2026.06.23

りんくう総合医療センターの森大樹医師(当時、当科専攻医)らは、ロキソプロフェン大量服用後も明らかな毒性を認めなかった症例を報告しました。質量分析によりロキソプロフェンおよび代謝物の血中濃度を測定し、服用後早期の薬物動態を解析しました。ロキソプロフェン過量服用時の臨床経過と薬物動態を考えるうえで参考となる報告です。(Int J Emerg Med. 2026. doi:10.1186/s12245-026-01256-4)

2026.06.03

当講座の光山裕美特任助教らは、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者を対象に、mRNAとmiRNAの統合トランスクリプトーム解析を実施しました。
その結果、酸素化障害の重症度と関連する遺伝子ネットワークおよび制御機構を明らかにしました。
ARDSの病態理解や新規バイオマーカー・治療標的の探索につながる成果です。Respir Res (2026)

2026.02.23

当講座の伊藤弘特任助教らは、鉄中毒に対してキレート剤であるデフェロキサミンを投与した症例報告を行いました。この症例報告では、デフェロキサミンを投与した後の尿の色調の変化について、鉄剤の内服量や内服してからの時間、症状などを総合的に考慮して評価する必要があることを報告しました。(Case Reports in Medicine, 2026:9132181 )

2026.02.23

当講座の伊藤弘特任助教らは、大阪大学免疫学研究フロンティアセンターヒト免疫学との共同研究で、頭部外傷患者のCD4+T細胞,CD8+T細胞,単球では、受傷直後から受傷1週間後にかけて免疫応答が抑制され、また組織修復の経路が亢進することを明らかにしました。Sci Rep. 2026.

2026.02.17

舘野助教らは、外傷診療におけるトラネキサム酸投与対象者をより適正化することを目標に、既存のランダム化比較試験と日本外傷データバンクの機械学習解析を統合した検討を行いました。解析の結果、ベースラインの死亡率が高い集団ほど治療必要数が低くなる傾向が確認され、外傷フェノタイプを用いることで、従来の基準よりも治療の恩恵を受ける可能性のある患者層をより効果的に特定できることが示唆されました。(Thromb Haemost. 2026

2026.02.10

当科の梅村穣特任助教らは、敗血症患者7,532例を対象とした多施設共同観察研究において、敗血症におけるDIC発症を24時間以上前に予測する機械学習モデルを開発し、AUROC 0.914という高い予測精度を示したことを報告しました。(Thromb Haemost. 2026)

2026.02.04

当講座の南健介医師、蛯原健特任助教らは、当センターに入院した重症急性膵炎患者に対するプロバイオティクスの投与状況を報告しました。22例中13例で投与され、下痢抑制の効果が示唆された一方で、Clostridium butyricumが培養から検出された腹腔内膿瘍を1例で認めました。最重症例ではバクテリアルトランスロケーションの可能性があるため、プロバイオティクスの投与を慎重に判断する必要性が示唆されました。(日本腹部救急医学会雑誌 2026 年46 巻1 号 p. 1-8