実績一覧

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2024.12.05

当講座の西田医師(博士課程)らは、TMP-SMXにより重篤な呼吸不全を来した健常成人の症例を経験し、特定のHLA遺伝子型(HLA-B*07:02/HLA-C*07:02)がその発症と関連する可能性があることを報告しました。(QJM: An International Journal of Medicine, 2024;, hcae229.

2024.11.23

当講座の南健介医員は、外科専門研修中に経験した、食道手術後に発生した横隔膜ヘルニアが原因で心停止に至った症例を報告しました。本症例では、呼吸困難に伴う胸腔内圧の低下によりヘルニアが急速に進行し、閉塞性ショックを引き起こした可能性が示唆されています。( Surg. Case Rep. 10, 1–5 (2024). doi: 10.1186/s40792-024-02071-w

2024.10.31

当講座の伊藤弘特任助教らは心停止と頭部外傷における体温管理療法についてレビューを行いました。対象患者だけでなく、体温管理期間や復温速度といった管理方法にも焦点を当て文献レビューを行い報告いたしました。(Frontiers in Neuroscience, Volume 18 – 2024 | https://doi.org/10.3389/fnins.2024.1397300)

2024.10.31

当講座の松本寿健 特任助教らの研究チームは、Yu-Chen Liu 特任助教、奥崎大介准教授(IFReC ヒト免疫学(単一細胞ゲノミクス))らと、新型コロナ感染症に対するBNT162b2 mRNAワクチン接種前後の末梢血を用いてナノポアシーケンスを行い、新たな環状RNA(circRNA)が特異的に発現し、ストレス応答やmiRNAの調節に関与していることを解明しました。(Gene. 2024 Sep 27;933:148971.)

2024.09.25

当講座の舘野丈太郎 助教と松本寿健 特任助教らの研究グループは、頭部外傷患者と体幹部外傷患者を対象に、約3,000種類のタンパク質について網羅的な解析を実施し、両者の病態を比較しました。その結果、68種類の特徴的なタンパク質の発現変動を同定し、これらの患者が5つの異なるエンドタイプに分類されることを明らかにしました。この研究成果は、外傷患者の病態をより詳細に理解し、個別化された治療戦略の開発につながる可能性を示唆しています。(J Trauma Acute Care Surg. 2024 DOI: 10.1097/TA.0000000000004356)

2024.09.09

当講座の米田医師(博士課程)らは熱中症における脳障害について文献レビューを行い、熱侵襲に対する脳の部位別脆弱性、熱中症における脳血液関門と脳脊髄液脳機能、予後予測のためのバイオマーカーや画像検査及び遺伝子検査について報告しました。( Frontiers in Neuroscience, section Autonomic Neuroscience, in press)

2024.08.31

当講座の蛯原健 特任助教、松本寿健 特任助教らは、大阪大学医学系研究科 内分泌・代謝内科学 沖田朋憲 医員、福田士郎 助教、喜多俊文 招聘准教授、下村 伊一郎教授らとの共同研究で、膵臓β細胞の増殖を促進する、可溶性のT-カドヘリンは内皮細胞から分泌され、インスリンによって制御が行われていることを明らかにしました。(Biochem Biophys Res Commun. 2024 Jul 14;732:150403

2024.08.30

当講座の蛯原健 特任助教、松本寿健 特任助教らの研究チームは、David G. Priest研究員、James B. Wing准教授助教(WPI-IFReCヒト単一細胞免疫学)らと、COVID-19、細菌性敗血症、およびBNT162b2 mRNAワクチン接種者の末梢血単核細胞(PBMC)を用いて、マスサイトメトリーによるタンパク質発現解析を行った。その結果、COVID-19患者およびワクチン接種者ではCD45RB低発現の記憶B細胞、細菌性敗血症患者ではCD45RB高発現の記憶B細胞が、免疫応答に関連していることを明らかにした。Nat Commun. 2024 Aug 9;15(1):6811.

2024.08.28

当講座の村津有紗、大西伸也、吉村旬平、松本寿健 特任助教、織田順 教授らは、IFReCヒト免疫学の奥崎大介准教授、小田紗矢香先生との共同研究で、細菌性敗血症はウイルス性(COVID-19)敗血症よりもTh1経路において劇的な病態変化を引き起こすことをmRNA-miRNAの統合解析で解明しました。(Virology Journal.2024

2024.07.05

当講座の舘野丈太郎 助教らの研究グループは、英: Dr. Andreas K. Demetriades氏 (Edinburgh大学), 蘭: Prof. Wilco C. Peul氏 (Leiden大学)らとの国際共同研究において、頭部&脊髄外傷患者の分析から院内死亡に関連する12個の独立因子を特定しました。加えて、頸髄損傷と頭部外傷には死亡に対する負の交互作用があることを示し、重度の頭部外傷患者では頸髄損傷の存在が過小評価されている可能性があることを報告しました。

(J Neurotrauma 2024 Jul 3 doi: 10.1089/neu.2024.0168. Online ahead of print.)