専門性

専門性

救急医療で求められる内容は多岐にわたります。いろいろな専門家が集まり、それぞれの得意分野を生かして救命にあたっています。

阪大救命スタッフの持つ専門医資格

2022年4月現在

阪大救命のスタッフ構成

外傷診療チーム体制

脳神経外科、整形外科、IVR(インターベンショナルラジオロジー;画像を見ながらカテーテルなどにより行う治療)の各専門医資格を持つ救急医を中心にチームを組み(下図)、院内各科の協力のもとにあらゆる重症外傷患者を受け入れています。初期診療から手術、術後集中治療管理まで救急医が主体となって行ない、シームレスな外傷診療を確立しています。救急医ではカバー出来ない専門領域の外傷についても、院内各科の医師に協力頂き、あらゆる外傷に対応しています。

阪大救命の外傷チーム体制

敗血症

重症敗血症に対して、人工呼吸管理、腎代替療法、抗菌薬治療、栄養療法、ドレナージ治療など、敗血症診療ガイドラインを踏まえ、さらに個別性を勘案した集学的治療を行っています。

中毒

クリニカルトキシコロジストのスペシャリティを持つ救急医が先頭に立ち、家庭用品・農薬・工業用品・化学剤・医薬品などあらゆる中毒に対応した診療を行なっています。

熱傷

5名の熱傷専門医が在籍し、広範囲熱傷や気道損傷といった重症熱傷の治療を行っています。急性期の全身管理から植皮術まで熱傷専門医以外の救命救急センターのスタッフも含め全員で一丸となって治療にあたります。

産科救急

当センターは大阪府内に9つある最重症合併症妊産婦受入れ施設に指定されています。産科や小児科、放射線科の医師と協力し、生命の危機に瀕した妊産婦さんを24時間365日受け入れています。

脳卒中

脳神経外科や脳卒中内科の医師と協力し、脳卒中症例は全例救命センターで受け入れています。t-PA(血栓溶解)療法や血栓回収療法、コイル塞栓術など専門治療後の神経集中治療を救急医が担当しています。

循環器疾患

循環器内科、心臓血管外科の医師のサポートを受け、ECMO(体外式膜型人工肺)やIABP(大動脈内バルーンパンピング)を必要とするような重症心不全、虚血性心疾患の初期診療と全身管理を担っています。

重症COVID-19肺炎

人工呼吸器管理やECMO導入が必要な重症COVID-19患者さんの受け入れは、全て高度救命救急センターで行っています。気管挿管・人工呼吸管理、ECMO留置など必要な処置を行った後、院内のCOVID-19患者さん専用の集中治療室での治療へと繋げています。

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