実績一覧

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2025.10.09

当講座の横野良典医師(博士課程)、蛯原健医師(特任助教)らは、大阪大学医学系研究科感染症内科学との共同研究において、COVID-19感染後に発症した成人Hemorrhagic shock and encephalopathy syndrome(HSES)症例では、急速な症状進行に加えIL-6およびGDF-15の著明な上昇を認めることを示しました。(IDCases 2025;Volume 42:e02390

2025.10.03

当科と蛯原特任助教、松本特任助教と大阪大学CiDER(感染症総合教育研究拠点)のJames教授との共同研究で、COVID-19や敗血症といった重症感染症では、未成熟T濾胞制御細胞preTfrが著減し、免疫恒常性の破綻と自己抗体産生に寄与する可能性が示唆されました。(Sci. Adv.11,eadv6939. 2025

2025.09.02

当センターの河内孝仁救急救命士、酒井智彦助教らの救急タグ(あらかじめ自身の病歴等を登録しておくシステム)研究チームは、開発したNFC版救急タグの効果をシミュレーションで検証し、医療機関へ受入要請を行うまでの時間が有意に短くなる可能性について原著論文として報告しました。(日本臨床救急医学会雑誌2025 年 28 巻 4 号 p. 611-619

2025.08.01

森大樹医師(救急科専攻医)は、腹部に片側のlivedoを呈した急性大動脈解離の症例を報告しました。大動脈解離に伴う下腹壁動脈の血流途絶および循環不全により生じたと考えられ、この所見は大動脈解離におけるRed Flagの一つとして臨床的意義を有することを示しました。( Balkan Med J. 2025 Jul 25. Epub ahead of print.)

2025.07.01

当科の梅村穣 特任助教らは、国際血栓止血学会の学術標準化委員会DIC部会との共同研究で、DICに関する119稿の観察研究を網羅的に解析するシステマティックレビューを行い、様々な基礎疾患におけるDICの診断、治療、転帰に関する国際的な疫学データを報告しました。
J Thromb Haemost. 2025 May 16:S1538-7836(25)00323-X.

2025.06.17

当講座の伊藤弘特任助教らは、集中治療医学会の神経集中治療診療ガイドライン作成委員会での活動で、くも膜下出血に対するトラネキサム酸の投与についてシステマティックレビューとメタアナリシスを行いました。くも膜下出血に対するトラネキサム酸の投与はルーチンでの使用は支持されませんが、早期の治療が困難である症例では、投与を検討する価値があることを報告しました。(Frontiers in Neurology, Volume 16 – 2025)

2025.06.06

荻野優医師(現 関西ろうさい病院外科)は当科研修中に経験した経肛門的に仙骨・髄腔内に達した直腸杙創の一例について、正確な術前評価、確実な便流遮断と抗菌薬治療が重要であることを症例報告にまとめ、日本外傷学会雑誌に受理されました。(日本外傷学会雑誌、早期公開

2025.05.21
当講座の光山裕美医師(博士課程)らは、急性呼吸促迫症候群(ARDS)患者の血漿および気管支肺胞洗浄液のプロテオーム解析を行い、肺局所におけるB細胞受容体シグナルの活性化とHSP90関連経路の抑制を示しました。ARDS進展における免疫応答とタンパク質恒常性の関与を明らかにしました。 j intensive care 13, 26 (2025).
2025.05.02

当科の中尾俊一郎特任助教らは、日本救急医学会主導研究であるJAAM院外心停止レジストリを用いて、本邦83施設でのECPRの年間施設件数とECPR症例の予後に差があるか検討したところ、成人院外心停止に対するECPRの年間実施数と30日時点での生命予後及び神経予後との関連は検出されず、年間ECPR実施数が少ない施設も同程度の治療成績であったことを明らかにしました。ASAIO Journal (2025)

2025.04.22

当講座の酒井智彦助教、神村看護師らの救急タグ研究チームは、豊中市消防局との共同研究で、救急隊が傷病者の病歴等を記録する際に既往歴、内服薬およびアレルギーの情報をあり、なしだけではなく聴取できずの項目も含めて記録することが聴取結果を正しく記録する上で重要であると報告しました。(日本臨床救急医学会雑誌,28 巻 3 号 p. 551-557