実績一覧
- 2026.02.23
当講座の伊藤弘特任助教らは、鉄中毒に対してキレート剤であるデフェロキサミンを投与した症例報告を行いました。この症例報告では、デフェロキサミンを投与した後の尿の色調の変化について、鉄剤の内服量や内服してからの時間、症状などを総合的に考慮して評価する必要があることを報告しました。(Case Reports in Medicine, 2026:9132181 )
- 2026.02.23
当講座の伊藤弘特任助教らは、大阪大学免疫学研究フロンティアセンターヒト免疫学との共同研究で、頭部外傷患者のCD4+T細胞,CD8+T細胞,単球では、受傷直後から受傷1週間後にかけて免疫応答が抑制され、また組織修復の経路が亢進することを明らかにしました。Sci Rep. 2026.
- 2026.02.17
舘野助教らは、外傷診療におけるトラネキサム酸投与対象者をより適正化することを目標に、既存のランダム化比較試験と日本外傷データバンクの機械学習解析を統合した検討を行いました。解析の結果、ベースラインの死亡率が高い集団ほど治療必要数が低くなる傾向が確認され、外傷フェノタイプを用いることで、従来の基準よりも治療の恩恵を受ける可能性のある患者層をより効果的に特定できることが示唆されました。(Thromb Haemost. 2026)
- 2026.02.10
当科の梅村穣特任助教らは、敗血症患者7,532例を対象とした多施設共同観察研究において、敗血症におけるDIC発症を24時間以上前に予測する機械学習モデルを開発し、AUROC 0.914という高い予測精度を示したことを報告しました。(Thromb Haemost. 2026)
- 2026.02.04
当講座の南健介医師、蛯原健特任助教らは、当センターに入院した重症急性膵炎患者に対するプロバイオティクスの投与状況を報告しました。22例中13例で投与され、下痢抑制の効果が示唆された一方で、Clostridium butyricumが培養から検出された腹腔内膿瘍を1例で認めました。最重症例ではバクテリアルトランスロケーションの可能性があるため、プロバイオティクスの投与を慎重に判断する必要性が示唆されました。(日本腹部救急医学会雑誌 2026 年46 巻1 号 p. 1-8)
- 2025.12.19
当科の米田和弘医師らは、独立行政法人国立病院機構大阪医療センターの大橋和佳子医師(当時、当科レジデント)と共に、骨盤創外固定中の熱傷患者に対する創部管理の工夫に関するケースレポートを報告しました(J Burn Care Res. 2025)。本報告では、左右の側臥位を用いることで骨盤創外固定中であっても背部の手術および処置が可能であること、ならびに陰圧閉鎖療法(NPWT)施行時にピン周囲など気密保持が困難な部位や湿潤部に対してストーマペーストを併用することで、適切な陰圧環境を安定して維持できることを示しました。
- 2025.12.04
大阪大学医学部5年生(クリクラ)の野村悠介先生と、当科の戸上由貴 医員、松本寿健 特任助教らは、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの奥崎大介 准教授および小田紗矢香先生との共同研究により、日本人重症熱中症患者を対象とした全血トランスクリプトーム解析を実施しました。その結果、小胞体ストレス関連経路である unfolded protein response(UPR) が顕著に活性化し、細胞傷害機構への関与が示唆されました。(Front Cell Dev Biol. 2025 Nov 27;13:1640477. doi: 10.3389/fcell.2025.1640477.)
- 2025.12.04
当科の松本寿健 特任助教らは、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの大阪大学医学部4年生・岸陽介先生、奥崎大介 准教授らと共同で、COVID-19およびmRNAワクチンに対するNK細胞応答を解析しました。単一細胞RNAシーケンスにより、重症COVID-19回復期およびワクチン接種後にNK細胞サブセット構成が大きく変動することを明らかにしました。
特に適応型CD56^dim NK細胞の増加と代謝活性化が認められ、免疫応答における重要な役割が示されました。(Sci Rep. 2025 Oct 28;15(1):37577. doi: 10.1038/s41598-025-11575-w.)- 2025.11.07
当講座の伊藤弘 特任助教、吉村旬平医師(現 大阪急性期・総合医療センター)らは、大阪大学免疫学研究フロンティアセンターヒト免疫学(単一細胞ゲノミクス)の奥崎大介 准教授、石川昌和(現 香川大学バイオインフォマティクス解析センター)らとの共同研究で、COVID-19によりARDSに至った患者の好中球を用いてシングルセル解析した結果、28日以内の人工呼吸器離脱した患者が分類されました。好中球の遺伝子発現の差が臨床的意義を持つ可能性があることを報告しました。(Frontiers in Immunology, Volume 16 – 2025)
- 2025.11.05
当講座の米田和弘医師(博士課程)・蛯原健医師(特任助教)らの研究チームは、大阪大学医学系研究科内分泌・代謝内科学との共同研究で血管内皮より産生される可溶性T-cadherin(100kDaアイソフォーム)が熱傷受傷後24時間以内に必要な輸液量及び血管内皮障害マーカーと負の相関があることを示しました。可溶性T-cadherinは熱傷急性期の血管透過性や輸液バランスを反映する新規バイオマーカーとなりうることが示唆されます。(Shock. 2025)




