当講座の蛯原健医員が、COVID-19患者におけるパブリックデータを用い血漿の網羅的タンパク質解析から病態に関与しているサイトカインを同定

当講座の蛯原健医員が、COVID-19患者におけるパブリックデータを用い血漿の網羅的タンパク質解析から病態に関与しているサイトカインを同定

当講座の蛯原健医員が、COVID-19患者におけるパブリックデータを用い血漿の網羅的タンパク質解析から病態に関与しているサイトカインを同定2022.01.17

当講座の蛯原健医員が、COVID-19患者におけるパブリックデータを用い血漿の網羅的タンパク質解析から病態に関与しているサイトカインを同定しました。特にGDF-15という増殖因子が重症COVID-19の病態と関連していることを明らかにしました。

以下概要になります。

COVID-19の病態にIL-6などのサイトカインの関与が数多く報告されています。 今回、COVID-19患者のパブリックデータを用い、血漿の網羅的タンパク質解析から病態に関与しているサイトカインを同定し、大阪の重症COVID-19患者、細菌性の敗血症患者にて評価しました。IL-6、Amphiregulin、GDF-15が病態に関与しており、重症患者のみの解析でGDF-15が高値の症例では長期の人工呼吸管理を要すことを明らかにしました。敗血症でもこれらのサイトカインの上昇がみられ、いずれも敗血症のほうがCOVID-19より高値を示しました。(Frontiers in immunology, (2021).798338)。