人工知能を用いた救急外来における頭蓋内病変の画像診断支援システムの質の向上に関する研究
研究課題名:「人工知能を用いた救急外来における頭蓋内病変の画像診断支援システムの質の向上に関する研究」
①研究の対象: 研究の実施許可後~2024年3月までに当院高度救命救急センターおよび大阪警察病院救命救急センターに搬送され、頭部CT検査を受けられた方
②研究目的・方法:救急外来では頭部外傷や脳卒中など頭蓋内に病変をきたす患者が多数来院されます。しかし、経験のある医師が常駐しているとは限らず、微細な病変が見逃されることもしばしば経験されます。近年、人工知能(Artificial Intelligence; AI)の発展は目覚ましく、医療分野への発展が期待されていますが、救急患者に対する人工知能技術はまだ発展途上な状況にあります。救急患者の頭蓋内病変の有無を検索する画像診断支援技術「EIRL Brain Segmentation」が大阪警察病院とエルピクセル社との共同研究で開発されましたが、さらなる質の向上へむけた研究が必要です。 本研究では上記対象患者の頭部CT画像を「EIRL Brain Segmentation」で解析し、擬陽性や偽陰性などの症例蓄積を行い、さらに精度の高いAIアルゴリズムの開発を行います。
実施予定期間:研究機関の長の許可日~ 2024年 3月 31日
③研究に用いる試料・情報の種類:基本情報(年齢、性別)、医用画像、診断結果、レポートに記載された所見
④外部への試料・情報の提供: 当院は、医療の質向上、学術研究及び、公衆衛生の向上に役立てる取り組みの一環として、「個人情報の保護に関する法律」(以下「個人情報保護法」といいます)に基づき、非識別加工情報(個人情報保護法が定める適正な措置を講じて特定の個人を識別することができないように個人情報を加工して得られる個人に関する情報であって、当該個人情報を復元することができないようにしたもの)を作成し、第三者への提供を行っています。本研究で収集する研究対象者の個人情報を含むデータは、電子カルテから情報を収集する際に氏名・住所等の個人情報を削除して、対応表を作成します。対応表も作成せず、個人情報を復元できないような形で匿名加工を行います。各研究機関での情報の受け渡しは、匿名加工された情報のみを取り扱います。
⑤研究組織 研究参加機関及び研究責任者
・大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 特任助教 廣瀬智也
・エルピクセル株式会社 ショパン アントワン
・大阪警察病院 ER・救命救急科 水島靖明
⑥お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番15号
大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター TEL:06-6879-5111
研究責任者:大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 特任助教 廣瀬智也
研究代表者:大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 特任助教 廣瀬智也