現在実施中の研究

現在実施中の研究

診療中の患者さんの動画撮影について

【目的】 当センターは、大阪府が指定する高度救命救急センターであり、最重症の救急患者の診療を行っています。重症患者さんに対する診療体制や医療安全の向上には、日々の診療を振り返り、改善することが必要となりますが、その振り返り方法の一つとして、診療の動画撮影が挙げられます。このように診療中の患者さんの動画撮影は、当院の診療能力や医療安全を向上させることを目的としています。また、大阪大学医学部学生の医学教育を目的としても動画を使用します。

【対象と方法】 対象:当センターの外来にて診療を行った患者さんと大阪府ドクターヘリにて診療を行った患者さんです。 方法:当センターの外来の初療室(CT室を含む)と血管造影室に設置されたカメラと大阪府ドクターヘリ医師と看護師が携行するスマートフォンにより、それぞれ、患者さんの診療中に動画を撮影いたします。撮影された動画は、当院に所属する医療関係者(医師、看護師等)のみが参加し、外部には非公開の症例検討会にて提示され、診療体制の向上や医療安全の観点から検討されることとなります。また、大阪大学医学部学生に対する医学教育を目的とする外部には非公開の講義や実習においても使用いたします。

【意義】 重症患者さんに対する診療能力や医療安全の向上、医学教育に寄与します。

【個人情報の取り扱い】 動画には、患者さん自身や撮影日時、血圧などのバイタルサインは記録されますが、年齢や氏名、住所、傷病名など、患者さんの特定につながるような情報は記録されません。撮影された動画は、外部からのアクセスが制限されたサーバーに保存され、一定期間経過後に自動的に上書きされ、削除されます。動画を保存する場合は、大阪大学医学部附属病院の個人情報の規定に基づき、適切に管理されます。また、臨床研究を目的として撮影された動画を使用する場合は、当院の倫理委員会による適切な審査を経て、承認された場合のみに限定されます。

問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 中川雄公

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