現在実施中の研究

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病院外心停止に対する包括的治療体制の構築に関する研究

研究課題名:「病院外心停止に対する包括的治療体制の構築に関する研究」
研究責任者:入澤 太郎 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 特任助教

①対象:大阪府(対象人口880万人)で発生した院外心停止例のうち、救急隊が蘇生処置を行い、本研究登録医療施設に搬送された症例。

②研究機関名:多施設共同研究 事務局:大阪大学医学部附属病院高度救命センター、京都大学社会健康医学予防医療学分野

③目的:院外心停止例の搬送先病院の治療体制、搬送後の集中治療内容を包括したコホートを確立し、院外心停止例の社会復帰率向上に寄与する適切な治療ストラテジーの検討を目的としております。

④方法:院外心停止症例の受け入れ後、症例登録を行い、「院内登録記録票」の項目に従い、必要事項を入力します。事務局がプレホスピタルデータ(ウツタイン大阪データ)と院内登録データを連結させ、病院前情報と病院到着後の治療と神経学的予後について、調査します。

⑤意義(医学的意義):院外心停止に対するBLS、ACLSは、AEDの普及も含めて、この10年間でかなりの進歩を遂げましたが、集中治療に関するデータを病院前救護のデータから連続して得たうえでの議論は、いまだかつてありません。本研究は、すでに病院外心停止症例に関する臨床研究の土壌が備わっている大阪のシステムを利用して、蘇生後の社会復帰率をさらに改善する研究につながるという点でも医学的に大変意義深いと考えられます。

⑥個人情報の取り扱い:氏名、生年月日を含む個人を特定できるデータは、症例登録の時点で切り離されるため、症例からさかのぼって個人を特定することは不可能です。

⑦問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 入澤太郎 電話06-6879-5111

⑧研究対象者に研究への参加を拒否する権利を与える方法:本研究は、介入を必要としない観察研究であるため、症例登録のいかんにかかわらず、治療法に影響は全く及ぼしませんが、症例登録をすること自体の参加の拒否については、主治医への口頭での意思表示、もしくは、電話での意思表示でお伝えいただくことができます。

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