処置・検査等所見の音声入力ツール開発(救急医療支援)に関する研究
処置・検査等所見の音声入力ツール開発(救急医療支援)に関する研究
1.研究の対象
2025年9月~2027年12月に当院高度救命救急センターに搬送された方
2.研究目的・方法
目的:本研究は高度救命救急センターの初療室で実施する処置・検査所見等を、AIを用いて音声で入力・記録する既存のシステムについて、音声認識の迅速性や正確性の観点から実用に耐えうるよう改良することを目的とします。
方法:高度救命救急センターの初療室で全患者において通常診療の一環として記録されている音声データから変換された文字データをTXP medical社に提供し、音声変換精度の向上と、表示システムの最適化を行います。更に、大型モニターに表示された文書を、医療行為終了後にまとめて医療従事者がチェックし、処置記録として残すべき情報を適宜取捨選択、修正して、施行時間とともに電子カルテおよび重症系部門システムに反映(コピー、ペースト)できるシステムを構築します。
研究期間:研究機関の長の実施許可日~2028年3月31日
利用又は提供を開始する予定日:2025年9月
3.研究に用いる試料・情報の種類
情報:診療録に記載すべき情報を音声化したもの
4.外部への試料・情報の提供
TXP Medical株式会社へ文字データを提供します。
文字データは高度救命救急センターの初療室において診療時の医療者の音声データは、それぞれが装着するマイクを用いて収集され、GCPのSpeech-to-TextまたはApple標準の音声認識技術とTXP Medical社のテキスト解析技術により、音声データからリアルタイムに自動的にテキスト化されたものです。外部へのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当機関研究責任者が保管・管理します。
5.研究組織
(利用する者の範囲)
研究代表者
大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 織田 順
研究事務局
大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座 公衆衛生学・教授
事務局責任者:川崎 良
解析責任者
大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 廣瀬智也
実施医療機関及び研究責任者
大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 織田 順
共同研究機関
TXP Medical株式会社
園生智弘(研究責任者)、戸上由貴、案野高志、別所 詠子
6.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2番15号
TEL:06-6879-5707
担当者:廣瀬智也
研究責任者:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 織田 順
研究代表者:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 織田 順