当院で実施中の臨床研究について
about a clinical study

研究内容の紹介
introduction of research contents
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気道異物による窒息に関する多施設後方視的研究

研究課題名:気道異物による窒息に関する多施設後方視的研究
研究期間:実施許可日~2020年3月31日
当院研究責任者:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 医員 中尾俊一郎

研究協力のお願い
当科では「気道異物による窒息に関する多施設後方視的研究」という研究を行います。この研究は、2008年1月1日より2017年12月31日までに大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターにて、気道異物による窒息のために治療を受けられた患者さんの臨床情報を調査する研究で、研究目的や研究方法は以下の通りです。直接のご同意はいただかずに、この掲示によるお知らせをもってご同意を頂いたものとして実施されます。皆様方におかれましては研究の主旨をご理解いただき、本研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。この研究へのご参加を希望されない場合、途中からご参加取りやめを希望される場合、また、研究資料の閲覧・開示、個人情報の取り扱い、その他研究に関するご質問は下記の問い合わせ先へご連絡下さい。

①研究の意義、目的について:本邦では、急速な超高齢化に伴い、高齢者の気道異物による窒息は増加の一途を辿っています。窒息は不慮の事故による死亡原因の第1位であり、死亡者は年間約1万人を数えます。窒息は数分のうちに心肺停止に至るため、病院搬送後に異物を除去しても、ほとんどの方は意識が戻らなかったりお亡くなりになったりします。したがって、窒息した患者さんを救命し後遺症をいかに少なくするかは、傍にいた方の処置にかかっています。異物を除去する方法として、ハイムリック法や背部叩打法などが知られていますが、どちらを先にしたほうがいいか、何回行ったらいいかなどの問いに対して、医学的な答えは出せていません。過去の窒息患者さんの特徴や行われた治療、その結果を分析し、より有効な治療法の検討や窒息のリスク因子を明らかにします。本研究では、患者さんの救命のためだけでなく、窒息の予防にも役立つと考えられます。

②研究の方法について:2008年1月1日から2017年12月30日までの期間に大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センターを受診したすべての気道異物による窒素患者さんを対象とします。診療録から、年齢、性別、来院方法、発生状況、現場でのバイタルサイン、既往歴、生活歴、来院時の所見、発生要因、治療法、転帰に関する情報を匿名化して収集し、集計および解析を行います。なお、本研究は多施設共同研究であり、研究代表施設である日本医科大学付属病院救命救急科に、匿名化した上で情報が提供されます。

③個人情報保護について:研究にあたっては、個人を直接特定できる情報は使用されません。また、研究発表時にも個人情報は使用されません。その他、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(文部科学省・厚生労働省)」および「同・倫理指針ガイダンス」に則り、個人情報の保護に努めます。

④研究成果の公表について:この研究成果は学会発表、学術誌などで公表します。

⑤問い合わせ等の連絡先:
大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 医員 中尾俊一郎
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-15
電話番号:06-6879-5111(代表) 内線:3305
メールアドレス:shunichironakao@hp-emerg.med.osaka-u.ac.jp

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